国産カカオのチョコ、開発成功

日本のチョコレート生産のスタイルがこれから変わるかもしれないという。埼玉県草加市の老舗製菓会社が小笠原諸島・母島産の国産カカオを使ったチョコレートの開発に成功し、9日に都内で発表したそうだ。
チョコレートの原料となるカカオは、赤道を中心とした南緯20度、北緯20度以内で最低気温が16度を下回らず、年間雨量が1000ミリ以上のいわゆる「カカオベルト」と呼ばれる限られた地域で主に栽培されている。それゆえに、生産量も限定されているという。その一方で、途上国などでチョコレートの需要が拡大しているため、カカオの国際市場はこのところ高騰しているそうだ。このため、消費国の一部ではカカオの地産地消の研究に関心が向いているという。日本も例外でなく、複数の研究機関が取り組んでいるそうだ。
チョコレート菓子などのOEMを中心に行っている平塚製菓の平塚正幸社長は、東京産のカカオを使ったチョコレート作りに取り組みたいと、いち早く取り組み始めた一人だ。2003年に実際にガーナの農園を訪問するなどして、「世界一おいしいチョコレートをつくりたい」とプロジェクトを立ち上げた。その後、2010年に小笠原諸島の母島で独自にカカオ栽培を始めた。
待望の初カカオ収穫は2013根n10月だった。11月には草加市の平塚製菓本社にカカオポッドが届き、その後は手探りで発酵・乾燥にも取り組んだという。そして2015年3月、構想から13年間の時間を経てチョコレートの試作に成功したそうだ。味はマイルドで香り高いチョコレートに仕上がったという。母島産のカカオは「東京カカオ」と名付けられたそうだ。
平塚社長によると、2016年には板チョコにした1万5000枚に相当する0.5トンのカカオの収穫を見込むという。さらに2017年には2トン、板チョコにして7万枚分の収穫を目指すとのこと。さらに今後量産のメドをつけて、2018年には東京カカオを使ったチョコレートの販売を予定しているそうだ。
将来的には国産のカカオを使用したチョコレートが市場に出回ることになるのだろうか。どんな味なのか、楽しみだ。